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help RSS 患者を置き去りにしているのはどちらの方?:北海道新聞の社説より

<<   作成日時 : 2008/03/01 00:29   >>

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産科救急問題 患者置き去りでは困る(2月29日)(北海道新聞・社説)と言う記事を読んだ。産婦人科の救急医療体制をめぐる札幌の産婦人科医会と札幌市の間での問題(ブログの記事「医療にどうお金をかけるか、市と住民で考えてほしい」 を参照)に関する北海道新聞の社説記事である。さすがに、この記事の前半すなわち事実関係に関する部分はまとまっていて、わかりやすい。

 しかし、この社説の後半からは「やっぱり社説を書く人はねえ。。。」と言いたくなるところもある。例えば
だからといって、医会が二次救急からの撤退を持ち出すのはどうか。 双方とも、二次の救急体制を維持しようとの思いは同じはずだ。
の部分がそうだ。まず言わなければならないのは、医師側が「撤退」を持ち出さなければ、市もそしてマスコミも、この問題の深刻さに目を向けなかったであろうと言うことである。医師側が「大人の態度」を見せて今までのごとく我慢して働いていたら、それこそ医師の誰かが過労死なり自殺でもするか、またはとんでもない医療事故を起こすまで、この問題を真剣に考えないであろう。だから私は、この社説の「医会が・・・撤退を持ち出すのはどうか」という書き方にはうんざりするのだ。

医療費抑制をはじめとする国の医療行政のひずみが今回の問題の根底にある、との共通認識もあるだろう。 医会の提案を選択肢の一つに、救急医療全体を視野に入れて話し合い、一致点を見いだしてほしい
一致点を見いだしてほしい」この文句がもっともなようでいてなおかつ曲者だ。両者の主張は「夜間急病センターに産婦人科医を置いてくれ。その費用を市が払ってくれ」という医療側と「金は出せん」という使途の衝突だ。要するに「市がお金を出すか出さないか」の問題だ。一体、どこに一致点を見出せばいいのか、新聞屋さんに教えてもらいたいくらいである。
安心できる医療を求める住民の立場になれば、行政が予算を重点配分する事業はおのずと見えてくるだろう。
だから、こういうまどろっこしい書き方はせずにずばり「市はお金をちゃんと出しなさい」と書けばいいのに。札幌市に対して負い目があるのだろうか。

 まあ、産婦人科医の二次救急に関して社説で記事を書いてくれたのはいいことだ、と素直に思う。でも、デスクで上から目線で問題を論じている記者が書いているのだからやむをえないが、この問題が緊急のものである、という緊張感を、この記事から感じ取ることは出来なかった。まあ、「ぼちぼち」といったところか。

(今回の一冊)
病院のクレーム対応マニュアル―患者満足度が向上する究極のテクニック (New Medical Management)
産科救急問題 患者置き去りでは困る(2月29日)(北海道新聞・社説)
ここまで話がこじれたのはなぜか、納得のできる説明を双方に求めたい。

 産婦人科の救急医療体制をめぐり、札幌市産婦人科医会と札幌市の主張が平行線をたどり、出口が見えない状況だ。

 重症患者の二次救急を事実上委託された医会が昨年六月、「負担が重すぎる」として市に対応を正式に求め、やりとりを続けてきた。

 年度末が近づいても抜本策が決まらず、医会はこのままだと二次救急から九月末で撤退する、と通告した。

 もし撤退となれば、札幌市内・近郊の妊産婦に影響が及ぶ。最悪の事態を避ける努力が互いに必要だ。

 いま、産婦人科の二次救急は医会所属の医療機関のうち九病院が輪番で担当している。これらの病院は軽症患者対象の一次救急も担っている。

 産科医不足を背景に、二次救急を引き受ける医療機関は現体制になった四年前よりも三カ所減った。当番はすぐに回って来る。現場からは労働環境の改善を求める声が上がっていた。

 医会は、市の夜間急病センターに産婦人科医を置き、早産や子宮外妊娠などの重症患者のみを二次救急に送る負担軽減策を市に要請してきた。市の試算では、年間七千万円かかる。

 市は新年度、二次救急への助成を増やす。救急要請を受けた時点で重症度を判断して適切な病院に振り分ける要員を確保する。だが、産婦人科医のセンター配置は財政事情から見送った。

 勤務医の中でも、二十四時間の対応が求められる産婦人科医の労働実態は特に厳しい。助成が増えても、負担軽減には直接結びつかないだろう。

 だからといって、医会が二次救急からの撤退を持ち出すのはどうか。

 双方とも、二次の救急体制を維持しようとの思いは同じはずだ。

 医療費抑制をはじめとする国の医療行政のひずみが今回の問題の根底にある、との共通認識もあるだろう。

 医会の提案を選択肢の一つに、救急医療全体を視野に入れて話し合い、一致点を見いだしてほしい。

 安心できる医療を求める住民の立場になれば、行政が予算を重点配分する事業はおのずと見えてくるだろう。

 問題は二次救急を利用する軽症患者が多いことだ。診察を一度も受けずに出産間近で運ばれる妊婦もいる。

 産科は「医療ミスだ」として訴えられる割合が最も高い。妊娠後の経過が分からないと出産に伴う危険が増す。かかりつけ医のいない妊婦の受け入れ拒否は全国的に深刻な問題だ。

 現体制を維持するため、二次救急は誰のためにあるのかを考える必要がある。女性への啓発も大切だ。

 そのためには、札幌に限らず、行政と医師側の連携が欠かせない。

 住民の目に見える形で、具体的な対応策を早急に詰めねばならない。
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わりとずばりと書いている西日本新聞の社説(2月29日付)
医師不足の改善が必要だ 救急医療(西日本新聞社説・2月29日)を読んだ。北海道新聞の社説(本ブログ「患者を置き去りにしているのはどちらの方?:北海道新聞の社説より 」を参照)とは違い、なかなかズバズバ書いていて面白い。  「問題の基本を医師不足においていること」 「経済協力開発機構(OECD)諸国との比較において、日本の医師の少なさを指摘していること」 「とりわけ勤務医に負担がかかっていることを指摘していること」 「国に対し、医師抑制政策を見直すよう求めていること」 「『安易な救急... ...続きを見る
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2008/03/01 00:47

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
(='0')ノコンニチワー!
産科は、労働時間があってないようなもの。
医師の不足から、残っている医師の負担は
大きく、産科を閉めているところが目立ちます。
友達は、陣痛きてから、40分かかる病院での
出産でした。
hiroponn
2008/03/02 15:00
ヒロポンさんへ
こんばんは。お久しぶりです。新しい命を預かる産婦人科さんが減ると。。。
インドのニュースじゃないですが、妊婦さんが「自力で」産む事件も出てきたりして(怖)
3番目の落書き
2008/03/03 00:36

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