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<<   作成日時 : 2008/02/15 12:08   >>

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ドクターヘリ:「池友会」が福岡・宗像に基地、6月運航 半径250キロ無給油カバーの記事。福岡のある医療法人が自分たちでドクターヘリを持とうとしている、と言う記事。6月から運行するらしい。これを維持するのはかなりの費用が必要だろう。それを民間医療機関がやろうというのだから、拍手を送りたいと同時に「お金は大丈夫なんだろうな?」と心配したくもなる。患者は治療代を払うだけ。ヘリのガソリン代は払う必要なし。ヘリが来てくれる「特別料金」も必要なし。とりわけ離島や僻地の人にとってはありがたいことだ。

 心配なのは、財政的にこのシステムを維持できるかどうかという問題のほかに、ドクターヘリが単なる「便利な空中タクシー」にならないかどうか、ということだ。本来目的としている僻地・離島の医療サービス(しかも緊急の)と言う目的からはずれた利用(たとえば福岡市のど真ん中の患者の利用)に安易に使われないだろうか?さらに、このヘリコプターが地元の有力者(議員や社長さん)の便利なタクシーに使われないだろうか?

 ドクターヘリは、運営が楽なものではない。あくまで、離島や僻地の患者に対するサービスとして行っている。しかも民間で。せっかくの善行を「少しくらいいいだろう」のいい加減な消費者意識でだめにされてはかなわない。

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(今回の一冊)医療構造改革と地域医療―医師不足から日本の医療を考える

ドクターヘリ:「池友会」が福岡・宗像に基地、6月運航 半径250キロ無給油カバー
民間版ドクターヘリ導入を計画していた医療法人財団「池友会(ちゆうかい)」(本部・北九州市、蒲池真澄会長)が、福岡県宗像市の旧玄海町庁舎跡地を買い取ってヘリコプター基地を建設し、6月から運航することが分かった。離島やへき地の緊急医療サービスの向上が目的で、池友会によると、民間病院が独自に取り組むのは離島が多い沖縄県以外では初めて。

 基地は玄界灘を望む約2万8100平方メートルに設置。将来は診療所などの併設も検討している。旧庁舎は旧玄海町庁舎で、宗像市との合併後も市の一部部署が置かれていたが、06年末に廃止。市が1億7350万円で購入者を募っていた。

 ヘリポート、格納庫、医師らの待機所を整備し、医師、看護師、操縦士、整備士が常駐する。運用時間は午前9時〜午後5時の予定で、年間250回程度の出動を見込む。ヘリはドイツ製で、巡航速度230キロ、最大航続距離635キロ。年1億7000万円でリース契約を結んだ。運航と整備は外部委託する。

 飛行範囲は、同会が福岡県内で運営する救急病院の福岡和白(福岡市)▽新小文字(北九州市)▽福岡新水巻(水巻町)▽新行橋(行橋市)−−の拠点4病院から無給油飛行可能な半径約250キロ。

 軽症者を含む患者や危険性の高い妊婦らが対象で、医療機関からの要請に応じ出動する。患者には医療保険対象の費用以外の負担はない。【中原剛】

==============

 ■ことば

 ◇ドクターヘリ

 災害などで重症患者が発生した現場に医師と看護師を派遣し、初期治療を施す。厚生労働省が認可。運用費は年約1億7000万円を上限に国と都道府県が半額ずつ補助するが、九州での運用は久留米大学病院(福岡県)と長崎医療センター(長崎県)の2カ所だけ。全国でも13道府県の14病院にとどまる。

毎日新聞 2008年2月14日 西部夕刊
医療構造改革と地域医療―医師不足から日本の医療を考える

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タイトル (本文) ブログ名/日時
ドクターヘリの記事:福岡:池友会
このブログの記事ドクターヘリが「コンビニタクシー」にならないことを祈る でかつて取り上げた「池友会」のドクターヘリ構想。それがさらに前進した。離着陸基地として福岡県宗像市の旧庁舎を買い取る契約を同市と結んだ。ということだ。あとは、運用の心得とコスト意識さえちゃんとしていれば、非常にかつ継続的に地域の役に立つと思う。うまくいけばいいね。 ...続きを見る
3番目の落書き帳
2008/02/28 20:55
航空便の存亡が医療にも関係する、というお話
新潟・佐渡便9月末で休止、旭伸航空が県に方針伝える(読売・新潟)と言う記事を読んだ。新潟と佐渡島を結ぶ航空路線を運行している旭伸航空が、経営難のため9月末まで運休すると言うのである。そして、新たな経営母体が見つからなければ新潟−佐渡路線は廃止となる可能性が高い。 ...続きを見る
3番目の落書き帳
2008/03/01 01:05

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
(長文ですので分割します)
はじめまして。
池友会ヘリプロジェクトの責任者の冨岡と申します。
ブログ上で取り上げていただいてありがとうございます。

「ドクターヘリが「コンビニタクシー」にならないか」というご心配、もっともと思います。私たちも、そのような事態を避けるために、現在運用ルールを検討中です。

ただし、私どものヘリは、そもそも「タクシー」的な運用はできないシステムになっています。

日本の航空法上、民間のヘリコプターは、あらかじめ届け出た離発着場しか利用できません。しかも、離発着場は、運航業者ごとに申請する必要があります。
すなわち、ある業者が届け出て認可を得た離発着場だからといって、別の運航業者がそのまま離発着することは許されていません。二番手・三番手の業者もあらためて申請し、許可を得て初めて離発着が可能になります。いっぽう、公的なドクターヘリはこういった制限が緩和されており、一定の条件を満たせば、あらかじめ申請していない場所でも離発着は可能です。
(続く)
冨岡譲二@福岡和白病院
2008/02/18 19:43
(続き)
たとえて言うと、ドクターヘリがタクシー、民間ヘリは路線バスのようなもので、タクシーは、お客さん(患者さん)があれば、どこでも患者さんを乗せ、おろすことができますが、路線バスは、あらかじめ決められた停留所(離発着場)でしか、お客さん(患者さん)の乗降はできません。また、JRバスの停留所で西鉄バスがお客さんを乗降させることはできません。(両社共用の停留所はあり得ますが。)

こういった制限がありますので、池友会ヘリは、あらかじめ決められた地点間のフライトしかできません。従って、実際の運用形態としては、主に病院間の転送に用いることを想定しています。すなわち、あらかじめ患者さんの需要があると見込まれた地域の医療機関と協定を結んでおき、こういった地域医療機関の近隣にヘリの離発着場を確保・申請しておいて、搬入された患者さんで、現地の医師が搬送の適応があると認め、池友会に依頼があった患者さんのみを搬送する、というシステムです。

(更に続く)
冨岡譲二@福岡和白病院
2008/02/18 19:45
富岡先生へ。
丁寧なご説明、ありがとうございました。ドクターヘリがうまくいくことを心よりお祈りしております。
3番目の落書き
2008/02/18 22:17
ありがとうございました。
後ろが切れたので追加しておきます。
長文申し訳ありませんm(_ _)m

(以下、続き)
ですから、基本的に、医療機関の近隣の離発着場間しか飛びませんし、個人の依頼でも飛ばないのが原則です。(医療機関そのものがない地域については、別の方法を考慮中です。)

もちろん、民間ヘリですので、患者さんの依頼がないときには、医療以外の運用をすることもあるかもしれません。実際、事業開始直後は、患者さんではなく、関係者を乗せたプロモーション飛行のような機会のほうが多いことも考えられます。しかし、今回のヘリ導入の目的は、あくまで、地域の患者さんの命を守ることであることを肝に据えた運用を心がけ、緊急の患者さんが発生した場合は、他のあらゆる予定をキャンセルしてもそちらに飛ばす所存でいます。運用実績に関しては、できる限り公開していく方針ですので、多くの方々に見ていただき、またご意見、ご批判をいただければと思っています。どうかよろしくお願いいたします。
(以上)
冨岡譲二@福岡和白病院
2008/02/19 07:32

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