都会でも小児科医は足らないの?
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作成日時 : 2008/01/29 12:50
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前回は、北海道の中小都市の病院の記事を貼り付けたが、今回は神戸という都会でのお話。神戸の六甲アイランド病院が、これまで続けてきた小児科の救急患者受け入れの24時間体制を中止するということだ。
想像力のない私からして、子どもを診察するというのが並みの大人を診察するよりは手がかかるというのは何となく想像がつく。さらに、子どもの両親に懇切丁寧に説明しなくてはいけない。時間がかかる。
それでいて報酬が高いというわけでもなさそうだ。ということは、一般の内科診療と比べると「患者の数をこなせなくてなおかつ一人当たりの診察料が変わらない→収入が入ってこない」ということになる。病院を経営という観点から見れば、小児科はあまりうまみがないということになる。
小児科医が足りないのであれば、そして小児科医が必要というのであれば、お金を弾み、いろんな意味で労働条件を良くしてつれてくればいいという話もあるが、医師の数自体が不足していることもあるのだろう。そして病院も地方自治体もそこまでの金もないだろう。
小児科治療の報酬を高くしろ、という話も出てくるかもしれないが、子育て世代の負担を高くすることになり、「子育て=費用かかりすぎ」というイメージを増幅させるかもしれない。小児科治療の報酬を高くし、高くなった分は政府が補助すればよいと思うが、今の政府にそれをする余力も意思があるかどうか疑わしい。結局、前線で心身をすり減らしている医者そして患者さんに、しわ寄せが来るのである。
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(今回の一冊)
小児科へ行く前に―子どもの症状の見分け方
神戸でも…小児科24時間救急を中止 六甲アイランド病院(IZA)
神戸市東灘区の六甲アイランド病院は、24時間体制で続けていた小児科の救急患者受け入れを2月から午後11時から午前9時までの間、中止すると神戸市に届け出た。2月1日以降、同市内で小児科救急の24時間体制を維持するのは、3次救急のみを受け入れる県立こども病院(同市須磨区)を除くと、中央市民病院(同市中央区港島中町)と輪番制の当番病院の2病院のみとなる。
六甲アイランド病院は平成18年4月から市の拠点医療機関として毎日24時間体制で小児科の救急患者を受け入れてきた。昨年11月の小児科の救急患者は約1600人。うち約250人が午後11時から午前9時の間に診療を受けた。インフルエンザの流行期などに増加する傾向にあるという。
小児科医は昨年4月に2人の医師が退職。現在6人が勤務しているが、後任の医師が決まらないまま、今月末に1人が退職することになり、体制の見直しを決定した。
夜間時の軽症患者の診療が救急医療体制維持に影響を与える点を踏まえ、同市は「急を要しない病気やけがは通常の診療時間に受診してください」と呼びかけている。救急医療機関の案内については同市ホームページ(http://www.city.kobe.jp/)。
◇
■背景に激務と人員不足
「夜間当直のある小児科では、できるだけ働きたくない。勤務がきつい」。医師の間で以前に比べ、そうした声が聞かれるようになったと、ある医療関係者は明かす。
市内で昨年度、小児科救急に運ばれた患者は約6万4000人。うち六甲アイランド病院には約1万人が搬送されている。同病院では内科系と外科系、小児科の医師が1人ずつ交代で当直に入る。10人以上で回す内科、外科系に比べ、小児科医は6人。一晩で10人以上の患者を診ることも少なくないため、徹夜となれば負担は大きい。
それでもOBや地域連携小児夜間休日診療制度に基づく近隣の開業医の応援で24時間体制を続けたが、小児科医不足に歯止めがかからず、ついに限界に達した。
働く環境の厳しさ、医師不足の問題が、今回の背景にあり、神戸市は「救急体制の維持が非常に厳しい状況になりつつある」とする。しかし医療関係者からは「小児救急で手術に至るケースはまれで、入院に結びつく患者も多くない」との声もあがる。小児科救急全体が抱える問題は根深い。
六甲アイランド病院では「24時間体制を続けたいという思いに変わりはない。小児科医の数が確保されれば再開の可能性はある」としている。
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